ユキの徒然なるままに

30代会社員のただ趣味を徒然なるままに書き散らすブログです。

オススメ小説シリーズ 第2回:罪の声 塩田 武士

第2回目「罪の声」 著:塩田 武士

ジャンル:ミステリー(ややノンフィクション)

評価点数:★★☆☆☆(ノンフィクションとしては、★★★★☆)

 

 

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

 

 

2回目にしてやや厳し目の評価になってしまいました。

先ほど読了した本になりますが、この本実際にあった未解決事件「森永・グリコ事件」を題材にした小説になります。(詳しい概要は、ネット検索にて)

また、作者もあとがきでならべく史実通りに再現しましたとあるのでノンフィクション要素が強い小説になっております。

そのため、厳しい感想になりますが小説としての物語の面白さはやや欠ける印象でした。

(登場人物のキャラクター、ストーリー展開、伏線、会話の掛け合い等)

また、主人公が新聞記者と被害者でもあり加害者のテイラーの店主が聞き取りを進めていく形が終始続くのでややだれ気味に。

とここまで厳しい感想になってしまいましたが、この小説の素晴らしい部分もあります。

 

・綿密な取材の上で作品を作り上げたのが伺える点

・どうして未解決事件になったのかの考察(この考察が筆者によるものなのか当時本当 に調査していた方なのかはわかりませんが)

 

この点については、普段あまりノンフィクション事件本を読まない私からしたら新鮮な部分もあったのでその点では、新たな知見が得られた内容でした。

 

 

このシリーズもできるだけ継続して続けていきます。

もっと魅力的に紹介できるように日々精進!!

それでは、今回はこれにて失礼します。

 

 

今回の本のここがグッときたワード

「俺らの仕事は、因数分解みたいなもんや。何ぼ振動ても、正面にある不幸や悲しみから目を逸らさんと『なぜ』という想いで割り続けなあかん。素数になるまで割り続けるのは、並大抵のことやないけど、諦めたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、人間が求める真実や」